ハリネズミは一般に偏食をするといわれています。
好きなものは食べるけれど嫌いなものは頑として食べない。
そして、今まで食べていたものであっても、突然食べなくなることがある。
一般にこのように書かれています。
それは果たして本当でしょうか?
ハリネズミ一般の性質としてよいのでしょうか?
あるペットショップのブログを拝見しました。
タイのブリーダーの方ともお取引があるようで、
国内・国外のハリネズミを見てらっしゃる方です。
獣医さんとも提携されており、しっかりしたショップだと感じました。
そこのオーナーによると、偏食を見たことがないとのこと。
マズリのカリカリでずっと育てているとのことです。
ショップの店長さんですから見ている数も段違いでしょうし
国内も国外も見ていらっしゃる。
経験がある方の言は重みがあります。
しかし、その一方で、
「うちのハリネズミさんが食べなくなった」「偏食が始まった」
という声があることも事実。
これを私たちはどのようにとらえればいいのでしょうか?
私の考えですが、
好みはそれぞれの個体にあるにせよ、
今まで食べていた餌を食べなくなるのには、他の理由があるのではないか?
と思います。
まず偏食を二つに分けたいと思います。
タイプ1:個体別による好き嫌い。A社のカリカリは好きだがB社のは食べない。
タイプ2:個体の突然の好き嫌い。今まで食べていたA社のカリカリを突然食べなくなり
飼い主が慌てる。むせび泣く。
タイプ1の偏食は多かれ少なかれ人間にも見られます。
ニンジンを食べられる子供がいたり、食べられない子供がいたり。
ブラックコーヒーを飲める中学生がいたり、飲めない大人がいたり。
ニンジンを食べられる子供は、ハナから苦手意識が無かったり、
食べるのが当たり前という環境だったのでしょう。
食べられないという子供も、食べなければ死ぬという極限状態ではさすがに食べるでしょう。
タイプ1の偏食は、今までの環境や空腹感で培われる、個性だと納得できそうです。
一方で、タイプ2の偏食が自然界であったとしたら、大きなデメリットであるはずです。
そもそも食べ物にありつけること自体がまれなのでしょうから、
何でも食べられる悪食な個体のほうが生存競争に勝ち残るはずです。
それがペットのハリネズミで散見されるのはなぜなのか。
何らか他の要因がありそうです。
経験の少ない私の推測するところですと、ストレス・おやつによる味覚の変化。
お迎えしたばかりのハリネズミさんががつがつと給餌した餌を完食することはなさそうです。
ストレスにおびえ環境に慣れるのに精いっぱい。死なない程度に食をつなぐ。
ストレスがあると食が細くなるのは、直感的に納得できます。
また、うますぎる食べ物を食べた場合、
ー ハリネズミさんにとってはミルワームやりんごなどでしょうか ー
おいしいものがあるんだから、まずいものは食べたくない、となりそうです。
上述のペットショップ様の場合ですと、飼育に慣れていらっしゃるでしょうから
ストレスが少なそうですし、おやつのあげすぎという事もなさそうです。
こちらの方が上手に飼ってらっしゃるため偏食を見たことがないのかな、という事で
私は納得しました。
まだ、うちのハリネズミさんはタイプ2の偏食をしたことがありません。
が、もし起こった場合は、ストレスを与えていないか、おやつをあげすぎていないか
顧みたいと思いますし、
それ以前に、偏食を起こさないよう、
ストレスを与えず、カリカリをメインで給餌しようと考えています。
(たまにはミルワームやコオロギもあげます。
手渡しで食べてくれるのは嬉しいものですねぇ。)
そして、タイプ2の偏食が起こった時のために、メインフードを複数用意しておきます。
ハリネズミランキング
にほんブログ村